フレッドとアンソニー-前編-@星「愛するには短すぎる」
2006年8月25日 星組フレッドって、きっと周りにあんまり友達いないんだと思う。
アンソニーにあんなに甘えたなのは、きっとそのせい。
大切な友達に、見捨てられたくないんだ。
太陽の下、心優しいやんちゃ少年に拾われた子犬のよーに。
大っきくても本当はまだまだ子供だから。
フレッドは、養子だ。
資産家の現養父母に引き取られて、恵まれた育ちをしてきたが、
もしかすると、ずっと孤独だったのかもしれない。
エスカレーター式名門校。
小学校時代は、「養子!養子!」とクラスの悪ガキどもに蔑まれ、
中高生時代も、めちゃバカ正直で、純情で、ウブすぎて、女子とかからもからかわれ、
家に居ても、
将来を期待する教育熱心な養父母からの愛情が、背中に重くのしかかり、
完全に自由な時間はなく、何かに束縛されていただろう。
エリート教育を受けた彼は、
ハイスクールを優秀な成績で卒業し、イギリスの由緒ある名門大学へと進学。
親元を離れ、生まれて初めての寮暮らし。
そこで、彼は、生涯の友アンソニーとめぐり会うんだ。
二人は、同じ大学。
フレッドは、経営社会学科。
アンソニーは、、文学部英米文学専攻、もしくは、演劇学科劇作コース。
最初の出逢いは、ある晴れ渡った昼下がり。
青空の下、芝生の上で仰向けになって、小説を読んでいるアンソニー。
それは、スリルと興奮に満ちた、冒険ものファンタジー。
かつてのフレッド少年の永遠の憧れ。
否、あの頃のアメリカの少年たちの、バイブル的存在。
「ねぇ…君?」
思わずフレッドは、アンソニーに呼びかける。
「ん???」
本から目を離して、眩しそうに、声のするほうを見るアンソニー。
その時、午後のチャイムがゴーンゴーンと鳴り響く。
「いや、なんでもない。」と、
慌てて、校舎のほうへ向かって、重い本たちを抱え、走り出すフレッド。
「何だ、変な奴。」
深く気にも留めずに、軽くそう呟いて、ゆっくりと立ち上がるアンソニー。
擦り切れたジーパンからは、新鮮な新緑の香りがして…。
「フワァ〜〜」
一つ大きなあくび。
そして、遅刻することなど恐れもなしに、ゆっくりと教室に向かって歩き出す。
太陽の強い日差しが、眩いぐらいに光り輝いていた。
さて、
そんな出逢いから、数日後の夜。
フレッドは、同じ学科の友人たちに連れられて、とあるバーに来ていた。
そこは、学生たちの隠れ家的な地下バーで、
低俗でもなく、かといって、高級でもなく、程よい居心地の良さが味わえる店。
イギリスに来てから、比較的自由になったフレッドは、
極普通の学生たちと同じく、適度に遊びを知り適度に酒の味も覚え…
可愛いガールフレンドなんかもできちゃったりしちゃって。
爽やかに、青春を謳歌している。
で、その地下バーで彼と再会するんだ。
彼?勿論、アンソニーのことよ。
彼は、隅のほうのカウンターで、一人、静かにウイスキーを飲んでいた。
手元には、使い古された演劇雑誌が置かれていて。
フレッドは、アンソニーのことが気になった。
別に、変な意味じゃなくてね。
何となく、同類の血を感じるとゆーか、孤高的な部分で共鳴して。
やがて、酔っ払って騒ぎ始める仲間たちのテーブルから抜け出して、
フレッドは、アンソニーの背元に近づいた。
「やぁ!」
アンソニーが静かに振り返る。
「あぁ…」
ちょっと驚いたように。
「君、この○○(俳優とかの名前)好きなの?」
話しかけるきっかけを探して、ふと雑誌に目をやり、そう声を掛けるフレッド。
「まあ、な。…で???」 問い返すアンソニー。
「いや、別に。ただ、少し君のことが気になったから。」
「ふーん。」
特に不愉快そうではなく、まんざらでもなさそうな表情で、そう返し、
再び雑誌に目を向けるアンソニー。
カランコロン。グラスを持つ手のほうから聞こえる、涼しげな氷の音。
「おい!フレッド!もう行くぞ!!!」
見ると、仲間たちが既に出口のところにいる。
「あ、ああ…!!すぐに行く!」
慌てて、少し大きな声で答えるフレッド。
「早く来いよ!!」
「行かなくて良いのか?」 雑誌に目をやったままアンソニー。
「いや…今度、一度ゆっくり飲まないか?」
「(ニヤと笑って)お前のおごりなら。」
「ああ、また連絡する。」
そうして始まった、二人の付き合い。
変な意味じゃなくて、男同士の熱い友情、みたいな。
二人は、徐々に打ち解けていく。
ほら、趣味とか性格とか、まるで正反対でも、何故か気の合う友人っているじゃない?
何時間話していても疲れないちゅーか、いくら話しても話が尽きないっちゅーか。
それって、魂の共鳴みたいなものだと、私は経験上、思うんだけど。
フレッドとアンソニーって、きっと、出会ったときから、そーゆー深い部分でつながっていたと思うのね。
強い絆っちゅーか、固い友情っちゅーか、
そーゆー部分で結ばれていたんじゃないかって。
何度も言うけど、決してそれは、変な意味ではなくてね。あくまで、親友的な意味で。
それってね、
ドラマ(舞台)の世界だけじゃなくて、リアルでもありえるのかもしれない。
つまり、それは、
深く長い付き合いによって築かれた、わたさんとトウコちゃんの信頼関係。
お互いにお互いのことを尊敬してしているとゆーか、
お互いがお互いの存在価値を認め合っているっちゅーか、
男役として、はたまた、同じ女性として、深い絆で結ばれているよーな。
そんな気が、舞台での二人の雰囲気から伝わってきたの。
あくまで、私は…だけれども。
なんかね、
観ていて、微笑ましいとゆーか、あったかいものが流れているとゆーか、
ほんわりとしたぬくもりを感じるとゆーか…
本当にめっちゃ心地良い肌触り。
それに肌で触れているだけで、何だか私まで、少し幸せな気分に浸っちゃったんだよ。
わたさんとトウコちゃん、
また、男役としての持ち味が、ある意味、正反対なだけに、
余計に鮮やかなコントラストが際立っているとゆーか、
さらに、二人の息と、芝居と、バランスが、良い具合にミックスされていて。
なんか、何だかんだ言って、結局このコンビ?、私、結構好きだったんだなって思った。
何だか、新鮮だったし(笑)
二人が、男役同士でがっつり組んで、楽しそうにお芝居している様が。
わたさんも然ることながら、特にトウコちゃん!!めっちゃ楽しそうにお芝居してるよね♪
…リスみたいで、めっちゃ可愛い〜〜♪♪♪(←リスって…^^;)
何だかんだ言って、もしや私、
このお芝居、結構気に入っちゃったり…してるのか???(←自分で自分に問うな)
ちょっとくやしーーーけど(笑)
この二人のお芝居を、絡みを、観れるのは、今公演がラストなので、
観れるだけ観てやろう!!と心に強く……決めました。(←もう決めたんかい???)
なので、明日も楽しんで参ろうと思います☆★☆
では、今夜はこのあたりで。
See You!!!
アンソニーにあんなに甘えたなのは、きっとそのせい。
大切な友達に、見捨てられたくないんだ。
太陽の下、心優しいやんちゃ少年に拾われた子犬のよーに。
大っきくても本当はまだまだ子供だから。
フレッドは、養子だ。
資産家の現養父母に引き取られて、恵まれた育ちをしてきたが、
もしかすると、ずっと孤独だったのかもしれない。
エスカレーター式名門校。
小学校時代は、「養子!養子!」とクラスの悪ガキどもに蔑まれ、
中高生時代も、めちゃバカ正直で、純情で、ウブすぎて、女子とかからもからかわれ、
家に居ても、
将来を期待する教育熱心な養父母からの愛情が、背中に重くのしかかり、
完全に自由な時間はなく、何かに束縛されていただろう。
エリート教育を受けた彼は、
ハイスクールを優秀な成績で卒業し、イギリスの由緒ある名門大学へと進学。
親元を離れ、生まれて初めての寮暮らし。
そこで、彼は、生涯の友アンソニーとめぐり会うんだ。
二人は、同じ大学。
フレッドは、経営社会学科。
アンソニーは、、文学部英米文学専攻、もしくは、演劇学科劇作コース。
最初の出逢いは、ある晴れ渡った昼下がり。
青空の下、芝生の上で仰向けになって、小説を読んでいるアンソニー。
それは、スリルと興奮に満ちた、冒険ものファンタジー。
かつてのフレッド少年の永遠の憧れ。
否、あの頃のアメリカの少年たちの、バイブル的存在。
「ねぇ…君?」
思わずフレッドは、アンソニーに呼びかける。
「ん???」
本から目を離して、眩しそうに、声のするほうを見るアンソニー。
その時、午後のチャイムがゴーンゴーンと鳴り響く。
「いや、なんでもない。」と、
慌てて、校舎のほうへ向かって、重い本たちを抱え、走り出すフレッド。
「何だ、変な奴。」
深く気にも留めずに、軽くそう呟いて、ゆっくりと立ち上がるアンソニー。
擦り切れたジーパンからは、新鮮な新緑の香りがして…。
「フワァ〜〜」
一つ大きなあくび。
そして、遅刻することなど恐れもなしに、ゆっくりと教室に向かって歩き出す。
太陽の強い日差しが、眩いぐらいに光り輝いていた。
さて、
そんな出逢いから、数日後の夜。
フレッドは、同じ学科の友人たちに連れられて、とあるバーに来ていた。
そこは、学生たちの隠れ家的な地下バーで、
低俗でもなく、かといって、高級でもなく、程よい居心地の良さが味わえる店。
イギリスに来てから、比較的自由になったフレッドは、
極普通の学生たちと同じく、適度に遊びを知り適度に酒の味も覚え…
可愛いガールフレンドなんかもできちゃったりしちゃって。
爽やかに、青春を謳歌している。
で、その地下バーで彼と再会するんだ。
彼?勿論、アンソニーのことよ。
彼は、隅のほうのカウンターで、一人、静かにウイスキーを飲んでいた。
手元には、使い古された演劇雑誌が置かれていて。
フレッドは、アンソニーのことが気になった。
別に、変な意味じゃなくてね。
何となく、同類の血を感じるとゆーか、孤高的な部分で共鳴して。
やがて、酔っ払って騒ぎ始める仲間たちのテーブルから抜け出して、
フレッドは、アンソニーの背元に近づいた。
「やぁ!」
アンソニーが静かに振り返る。
「あぁ…」
ちょっと驚いたように。
「君、この○○(俳優とかの名前)好きなの?」
話しかけるきっかけを探して、ふと雑誌に目をやり、そう声を掛けるフレッド。
「まあ、な。…で???」 問い返すアンソニー。
「いや、別に。ただ、少し君のことが気になったから。」
「ふーん。」
特に不愉快そうではなく、まんざらでもなさそうな表情で、そう返し、
再び雑誌に目を向けるアンソニー。
カランコロン。グラスを持つ手のほうから聞こえる、涼しげな氷の音。
「おい!フレッド!もう行くぞ!!!」
見ると、仲間たちが既に出口のところにいる。
「あ、ああ…!!すぐに行く!」
慌てて、少し大きな声で答えるフレッド。
「早く来いよ!!」
「行かなくて良いのか?」 雑誌に目をやったままアンソニー。
「いや…今度、一度ゆっくり飲まないか?」
「(ニヤと笑って)お前のおごりなら。」
「ああ、また連絡する。」
そうして始まった、二人の付き合い。
変な意味じゃなくて、男同士の熱い友情、みたいな。
二人は、徐々に打ち解けていく。
ほら、趣味とか性格とか、まるで正反対でも、何故か気の合う友人っているじゃない?
何時間話していても疲れないちゅーか、いくら話しても話が尽きないっちゅーか。
それって、魂の共鳴みたいなものだと、私は経験上、思うんだけど。
フレッドとアンソニーって、きっと、出会ったときから、そーゆー深い部分でつながっていたと思うのね。
強い絆っちゅーか、固い友情っちゅーか、
そーゆー部分で結ばれていたんじゃないかって。
何度も言うけど、決してそれは、変な意味ではなくてね。あくまで、親友的な意味で。
それってね、
ドラマ(舞台)の世界だけじゃなくて、リアルでもありえるのかもしれない。
つまり、それは、
深く長い付き合いによって築かれた、わたさんとトウコちゃんの信頼関係。
お互いにお互いのことを尊敬してしているとゆーか、
お互いがお互いの存在価値を認め合っているっちゅーか、
男役として、はたまた、同じ女性として、深い絆で結ばれているよーな。
そんな気が、舞台での二人の雰囲気から伝わってきたの。
あくまで、私は…だけれども。
なんかね、
観ていて、微笑ましいとゆーか、あったかいものが流れているとゆーか、
ほんわりとしたぬくもりを感じるとゆーか…
本当にめっちゃ心地良い肌触り。
それに肌で触れているだけで、何だか私まで、少し幸せな気分に浸っちゃったんだよ。
わたさんとトウコちゃん、
また、男役としての持ち味が、ある意味、正反対なだけに、
余計に鮮やかなコントラストが際立っているとゆーか、
さらに、二人の息と、芝居と、バランスが、良い具合にミックスされていて。
なんか、何だかんだ言って、結局このコンビ?、私、結構好きだったんだなって思った。
何だか、新鮮だったし(笑)
二人が、男役同士でがっつり組んで、楽しそうにお芝居している様が。
わたさんも然ることながら、特にトウコちゃん!!めっちゃ楽しそうにお芝居してるよね♪
…リスみたいで、めっちゃ可愛い〜〜♪♪♪(←リスって…^^;)
何だかんだ言って、もしや私、
このお芝居、結構気に入っちゃったり…してるのか???(←自分で自分に問うな)
ちょっとくやしーーーけど(笑)
この二人のお芝居を、絡みを、観れるのは、今公演がラストなので、
観れるだけ観てやろう!!と心に強く……決めました。(←もう決めたんかい???)
なので、明日も楽しんで参ろうと思います☆★☆
では、今夜はこのあたりで。
See You!!!
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