さて、何処からどう攻めて行こう。
『スサノオ』『炎にくちづけを』に続くキムシン作品『暁のローマ』のお話。

私の初見時の感想…「もはやとぅとぅ此処まで来てしまったか。」

怖ろしい…とてつもなく怖ろしい。
不気味すぎて、狂気の沙汰が渦を巻いていて、あまりに呪われすぎていて、本当に怖かったの。体中が震撼した。

私自身は、こーゆー感触、大好物だし(鬼畜)、
キムシンの世界も愛しているし(いや、そこまでではないけれど)、
このお話、何だか物凄く気に入ってしまったのですが、どうやら世間では少数派のようで…(?)

だって…
漫才やらで笑ってごまかそうとしているけれど、
『スサノオ』『炎にくちづけを』なんて、比じゃないと思う。
凄まじいまでの禍々しさと湾曲性に満ち溢れた作品のように感じるのは、私だけでしょうか???そこが、私的にはたまらなく良いんですが。

尤も…
物語に於いて、中心的な役、
カシウスとブルータスを演じているのがアサコちゃんとゆーひさん、
良くも悪くも淡白な演技をする人たちだけに(爆)、
キムシンが想起したそのずしんとしたテーマの重さが、少々軽く薄められてしまったような気も致しますが。
これは、濃く熱くやってナンボだと思う故に。
あてがき的には、この上ないぐらいに、上々のベストヒット勲章ものだったんですがね。

この作品、
あまりに色々と深すぎて、
何処からどう攻めていけば良いのか…かなり苦悩しました。
相関図にして書けば、すらすら〜っといけるのですが、それを文章にするのがこの上なく難しい。
ハテ、どうやって攻めよう…という訳で、取り敢えず、書きたいテーマを連ねておきます。
ここから、徐々に展開していこう。

・ 魔術に呪われた作品
・ カシウス→ブルータス
・ 真性の悪役アントニウス
・ 諧主カエサス
・ 狂乱の妻ポルキア
・ ボンボンお坊ちゃんオクタヴィアヌス
・ 虚構の「白」の持つ狂気性

取り敢えず、『暁のローマ』―序―の巻でした。

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