私の祖母は、半世紀以上の熟練?宝塚ファンである。
昔は、寮まで追っかけをしていたというぐらいだから、かなり筋金入りだろう。
…その割には、私の行動に冷淡だけど。キツイ一言かまされるけれど(汗)。
そんな祖母は、
イジワルばあさんというか、高慢キチで気分屋、一匹狼タイプのお方である。
(←愛情の裏返りです。本心からはそう思っていません。)
そんな祖母は、
タカコさんが大好きである。
(←カナメさんやシメさんには敵わないらしいが。)
そんな祖母は、
約一年前に足を痛めてからというもの、大劇場とはご無沙汰で、
私は、祖母を気遣い、タカコさんサヨナラ公演のチケットをとり、一緒に観劇した。
祖母は、久々の大劇場で、オペラグラスを使って、少女のように楽しそうに観ていた。
それから数日後…とある日の夕食後。
★☆★
祖母:次、誰に行こうかなぁ。
私:え?!
祖母:タカコさん辞めはるやん。だから、次誰に行こうかなぁ。
私:って、こないだおばあちゃん、もう宝塚には興味ないっとか言ってたやんか?
祖母:やっぱり良いもんやねー。(生観劇の醍醐味)
私:まぁ、な。で、誰に行くん?
祖母:アヤキレイさんかナナホヒカルさん良いな…
(祖母よ..二人のタイプ、全く違うと思うが。)
私:え?!それって、アヤキじゃなくてアヤカでしょ?!確かに綺麗やな。
祖母:そうやろ。ナナホさんも上品な顔してはるわ。
私:でも、おばあちゃん、ミスズさんも好きとか言ってなかったっけ?
祖母:好きやよ。だけど、現役ではタカコさんがやっぱり一番やね。
私:(ノロケかい)ふーん。
祖母:歌声が自然で良いわ。タカコさんって独特の震わせ方するんよね。それが良いわ。
私:(いや、私はそれが苦手なんですけど^-^; 内心を隠し)、そうやね、素敵やわ。
私:タカコさんで好きな役あるん?
祖母:「嵐が丘」やわ。原作もめっちゃロマンチックでな、素敵やってん。(乙女モード)
祖母:「風と共に去りぬ」のバトラーもめっちゃ素敵でな。バトラー可哀相やな。
私:いや、私、風共とゆーかバトラー役者は苦手やから。
祖母:ベルばらも、やっぱりタカコさんのフェルゼンが一番やね。
私:(祖母に合わせて)やっぱり一番美しいもんね。
祖母:あ、こないだ○○ちゃん(My本名)が持ってきたビデオ観たで!!
私:何?
祖母:さルゥらルゥらさん(←何故かラが巻き舌になる祖母である。)
私:え?!
祖母:馬車のとこ、良かったわ。(それって、♪行け行けフェルゼン♪のことですか?)
祖母:あんたがさルゥらルゥらさんを好きな理由、分かったわ。熱いからやろ?
え〜っと〜…祖母は私の一体何を分かったというのでしょうか??
ってゆーか、祖母よ、たくさんある場面の中で、何故そこをお選びになられる??
確かに、物凄いヒートアップした熱さで馬に鞭を打ち、
熱唱(熱い芝居を)するさららさんフェルゼンは、
とってもとっても素敵でございますが、
あのですね、私は別に、さららさんが熱いから..という理由だけで好きなのではないのですよ。
何かがおかしい。勘違いされている気がする(爆)
祖母:でも、やっぱりタカコさんのほうが素敵やわ。
私:そうなん。それは良かったね…(もう会話に飽き飽きしている)
その後、延々とタカコさん自慢話?が続く。
機嫌の良いときだけ、妙にイキイキとしちゃって語りだすのよね。
でも、私とは何せ好みが合わないから、会話を続けるのは大変。
おばあちゃん、平気で私のご贔屓のこと、けなすし(爆)
けれど、まあ、
家族で唯一、宝塚の魅力を理解している人やから、
私にとっては、大切な存在であることには変わりはないでしょう。
でも、祖母よ。
さららさんやトウコちゃんを「あんなん」呼ばわりするのはやめて下さい。
…と、ある平和な日の夜のひとこまでした。
コメント
ぜひ、私とアヤカレイフレンドになって下さい(笑)
「Across」のアヤカレイさん、妖艶な美女役?で大活躍でしたね(笑) 私は、「ドルチェヴィータ」で檀さんの後ろで踊る紫衣装の耽美すぎる彼女の姿が忘れられません。