昨夜、急にさららさんに触れたくなって、
郵送されてきた時の状態のまま、ずっと封印していた

「Graduation SARARA TSUKIFUNE」

を、思い出箱から取り出してみた。

中におさめられているのは、
ムラの千秋楽入り出、フェアウェル、
東京公演に向けてのお稽古入り出待ち、親睦会などの映像。

私にとっては、
その殆どが、実際にその場で体感していたことで、
だからこそ、それらの想い出に触れるのが、今まで辛くて、
ずっと封印していたのだけれど、どうしても…どうしても…触れたくなったんだ。
この夜。
                
流れ出す映像。
見ている内に、気づけば涙が溢れていた。
あの、涙腺が固い私の瞳からだよ??なんか、自分でも驚いたよ。

こーして、
部屋に一人きりで、
自分だけの世界に居れるときは、ちゃんと泣けるんだって。

私、昔、
笑うことも泣くことも、「恥ずかしいもの」って、
何故だか分からないけれど、そう勝手に決めてしまったことがあって、
それ以来、自然な感情をあんまり表に出すことができなくなってしまったの。
笑いたくても笑えない。泣きたくても泣けない。
「笑う」ほうは、大分自然に出せるよーになってはきたけれど。
でも、「泣けない」ほうが、「笑えない」より、もっと、もっと辛いんだよ。
泣きたいのに、泣けないのって、本当に辛いの。

なんか、想いが伝わってないんじゃないかってすごーく不安になるの。

さららさんのときも、
人前では、どーしても最後まで泣けなくて、無理矢理泣いてた。
無理矢理、涙で瞳を潤すことは、できるから。

心の中では、あーんなに泣いていたのにね。
あーんなに涙でいっぱいだったのにね。

でも、こーして、
部屋に一人きりで、
誰の目も気にならない、自分だけの空間の中では、自然に感情が出せるの。

映像を見ている内に、気づけば涙で視界が曇っていたんだ。

なんかね、
懐かしい、とかそーゆー感覚じゃなくて、
その全てが、確かに本当に「存在していた」ことで、
今でも、あの時々の感覚が、この胸に息づいているんだけれど、
でも、不思議なんだな…なんだか、全てが「夢の中の出来事だった」ようにも思える。

同じ場所であって同じ場所でないような…
どこか遠い世界の中であったことのような…

映像にちょびっと映る、ちっちゃい私の姿を見ていても、
何だか別人のようで…
だけど、確かにその空間に存在していたんだなって、改めて実感したりして。
色んな想いを噛み締めたりして。

お稽古最終日の出。

お手紙とみんなからのプレゼントをお手渡ししたときの、
さららさんの手のぬくもりと、あの瞳、
「ありがとうございます。」のあたたかい響きが、今でも忘れられない。

あのときの、胸にじんわりと染み渡った「心からの幸せ」も…

徹夜明けの体から疲れが全て吹き飛ぶぐらいの、
「嬉しさ」と「充実感」を、そのとき、さららさんから頂いたんだ。

そして、
私にとっては…一生の思い出になるであろう、最後の親睦会。

さららさんから呼び掛けられた、
あのときの甘酸っぱい嬉しさが今でもこの胸に焼き付いている。
「今まで生きていて良かった」 心からそう思った一日。

さらら会の皆さんも、とってもあたたかくて、優しくて、
もしかすると、私にとって、居場所は、家でもなく、学校でもなく、此処だったのかもしれない。

そう思うと…
あの頃の日々が愛しくて…恋しくて……
もう二度と戻らないあの頃の時間が、眩しくて…輝いて見えて…

あれからもう間もなく半年も経つなんて、信じられない。

私の心の空洞は、まだこんなに広がっているばかりなのに…

この寂しさを埋めてくれる替わりの人なんて、この世界にはいない。

でも、それでも、今尚こうして、宝塚に足しげく通っているのは、
何処かで、救いを求めているからなのだろうか…??

月が綺麗な夜は、決まってあの人のことを思い出す。

再び会える日まで…
心に想い出を奏でていよう。

コメント

nophoto
あや
2006年4月16日10:30

紫音さん

お久しぶりです。お元気でしたか?
教えてもらってから時々拝見させていただいていたのですが、なかなかコメントすることできませんでした。ごめんなさい。でも、このさららんへのコメントを読んでどうしても書きたくなりました。

私にも届きました。本当に色々有難うございました。
私は一人で見る勇気がなく、友達と見ました。ずっと見たかった最後のフェアウェル。でもそれを見てしまうと終わりを認めてしまう気がして怖かった。本当はこれからが始まりなのに・・・。なんかさららんの夢と活躍を信じていないようで、自分に腹が立ちます。
 泣きながら見て、やっぱり悲しさばかり表に出ますが、私は何よりこの人を好きになって本当に良かったなと思いました。悲しさより、出会えた喜びのほうがずっと大きく、出会えたことに感謝しました。

 紫音さんも一緒に待ちましょう。きっともう一度私たちの目の前に・・・。

 私はお茶会で聞いた、「一緒に夢に向かって頑張りましょう」というさららんの言葉を胸に就職活動頑張ってます。
私はさららんが夢を追いかけるように、諦めず追い続けたいと思います。

 また紫音さんと懐かしくさららんを語ることが出来るその日まで・・・。長々となりすみません(笑)
 

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