狐の如く化け上手…とゆーのは冗談で、
化けるとか以前に、お花様、どーしていつまでもあんなに少女らしく、
可憐なマリー姫でいられるんだ?!

ブツブツブツブツ心の中で呟く私。

いや、本当に、お花様は偉大な娘役トップスターですな。
さすが、12年もトップを守り続けてこられただけの、凡人とは違う何かがある方。
今回もお素晴らしかったです。

はい。
今回の宙組公演、私の心をわしづかみにしたのは、ペギーちゃんでした。
何なの?あの余裕の可愛さ。あの若さ。
しかも、ブリッ子とかじゃなくて、ほんとーに自然なのよ。
カチャと並んでいても、違和感ないよ?!

ワタクシ、最初に登場されたとき、一瞬、アリスちゃんに見えましたもん。

何だか、ワッカのドレスとか、とにかく豪華なお召し物を身にまとっているお花様に、
見慣れているので、ジーンズ姿とか、
サヨナラ公演にして、すっごく珍しいものを見せていただいたような…

尤も、キャサリン・マクレガーになってからは、
これでもか…とゆーぐらい、素敵なお衣装のオンパレードで、
それはそれで、お花様の立ち姿のお美しさを充分堪能させて頂きましたがな。

でも、外見がどうのこうの、とかじゃなく(それもあるけど)、
やっぱり中身よねー。
経験とか、才能とか、人知れない努力、とかさ。

お花様の娘役芸は、もはや神業の域に達しているのではなかろうか??


人は、お金お金というけれど(爆)、
それでもやっぱり、12年間もの間、娘役トップスターの地位を守り続けてきたことは、
大変な偉業に値すると思う。
しかも、休演も一回もなし、なんだよね???
普通の人間じゃ、とてもじゃないけれど成し遂げられないよ。

早くに抜擢されたということで、
多分最初のほうは、苛めや嫌がらせも受けたと思うのですが、
それをも跳ね返す強靭な精神力、志の強さ、娘役としてのポリシー…

やっぱり凄いと思う。

良家のお嬢様であるお花様にとって、
あるいは、宝塚は、最後の砦だったのかもしれない。

「エリザベート」シシーじゃないけれど、

私が命 委ねる それは 私だけに

お花様が、
鳥のように自由に空を翔け、自分らしく生きるためには、
こうするしか、方法はなかったのではないのだろうか。

宝塚に入団していなければ、
きっと今頃は結婚させられていたよね。
しかも、自分の意志とは反して、両親が選んだ良家のご子息と。

そうなるのが厭だから、
自分で自分を守るために、
もしかすると、12年間も娘役トップスターの地位を、守り続けてきたのかもしれない。
必死に…懸命に…。

簡単なことのように見えて、
こうして、この地位を守り続けるのには、相当の努力も要ただろうし、
中傷に耐える強さや勇気も、たくさんたくさん要ただろう。

こうして完全に磨き上げられた、完璧なまでの”娘役”芸。
もはや、それをも超えて、空前絶後”お花様”というジャンルを創り上げた
その偉業は、華々しく”宝塚歌劇”の歴史に語り継がれることだろう。

今回、
トップスタータカコさんの傍らに、
時には優しく、時には強く、愛しそうに寄り添うお花様の姿を見て、
とっても素敵だと思った。

タカコさんサヨナラ仕様に作られたこの作品。
お花様の今回の役は、
お花様がこれまで演じてこられた数多くの大役、タイトルロールの役からすると、
非常にシンプルで、あくまで、”相手役””寄り添う華”、
ファンとしては、物足りない部分も正直、あるかもしれないが、
私には寧ろ、今公演、
いつもよりお花様がお花様らしく、
それこそ、最初に出て来た頃のように、(←とは言っても、私、「白夜伝説」ミーミルは未見なんですが。「うたかたの恋」ミリーのイメージで言っとります。)
美しく、可憐に、まさしく”娘役”としての集大成。
大輪の華を咲かせ、神々しい輝きに満ちておられるような気がしました。

タカコさんとの並びは、正に、夢の世界の王子様とお姫様。

本当に美しくて、現実味がなくて、
この二人って、やっぱりタカラヅカに相応しい、選ばれし二人だったんだなって。

タカコさんのことは、また後日触れるとして、

お花様。
最後まで、お花様はお花様らしく、娘役道を全うしてください。
遠くから、見守っております。

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