本日、よーやく花ドラマシティー公演『Appatement Cinema』に
行って参りました。
どーしても観たいって訳では別になく、単に興味本位で、だったんですけどね。
これがトップ娘役お披露目の彩音ちゃん、とか、
これがデビュー作の稲葉先生が、どんな作品を持ち出してくるの?、とか、
きらりたん観たさ、とか。

いや、普通に良かったです。
私は嫌いじゃない。
賛否両論の反応を周りから聞きますが、私的にはあの結末も受け入れられました。

詰めが甘いというか、
話が動き出すまでが少し間延びしすぎた感はありますが、
この独特の色合い、というか、質感&感触は、結構私好みだったな。

セピア色に彩られたフィルムの中の情景。
そこは、現実世界とは隔離された一種の異質空間。
その囲われた「時間」というときの中で、
個性的な登場人物たちが、それぞれ泣いたり笑ったり、交わったり、
日常生活の1コマを丁寧に描写している。

だらだらと、この先も続くのではなくて、最初から「終着点」が決まっている物語。
だからこそ、切なく、哀しく、美しく、
映画のように、そこにただ、広がっている余韻が心地よく…

コメディーといえばコメディーなんだろうけれど、
私には、喜劇でも悲劇でもなく、ある一つのドラマって感じがした。
決して派手でも豪華でもないけれど、
生(なま)のあたたかさ、手作りのぬくもりが伝わってくるよーな、良質な作品。
私は好きだな。

私には、あの結末も理解できる。
ウルフというある一人の男の人生も、死に場所選びも。

忘れないうちに、感想を手元に書き記しておこうと思う。
少しずつ、アップしていきます。

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