一年前、
千秋楽の翌日、
さららさんお仕事のため、入り待ちがあった。

だけど、私は行かなかった。

前夜に、魂が尽き果てていたから。

この日だけは、サエちゃんのことだけを想って、生きたいと思った。
夢の余韻から、冷めたくない、今日だけは浸っていたいと思った。

そんな心(ハート)で、
さららさんの入り待ちに行くのは、
自分で許せなくて、やっぱりさららさんにも失礼だと思ったから。

私にとって、
サエちゃんもさららさんも、
なくすことのできない、大切な大切な、愛しいオンリーワンの存在。

その想いを、違えることはできない。
その想いを、偽ることはできない。

さららファンである私は、
これまで、サエちゃんのことを、心の中で想い、
遠くから、密かに見守ることしか、できなかったから、
今日一日だけは、サエちゃんのことだけを想って、生きたいと、強く心が求めた。
今日一日だけ…

次の日から、私はがむしゃらに生きたさ。

その頃は、東京まで行こうなんてこと、思ってもいなかったから、
私にとって、サエちゃんラストデイは、ムラでのお稽古最終日だったの。

だから、それまで少しでも、サエちゃんの姿を目に焼きつけておきたくて、
笑顔に触れていたくて、さららさんの入る前、入った後、
たくさんのギャラリーの一番後ろあたりで、一人、見守っていたんだ。

私の中で、
ムラ千秋楽翌日からお稽古最終日まで、
それは一種の隔離された異質の空間だったのかもしれない。

あれは、私が今までで一番、”切望”に満ちていた時期だったと思うから。

あの頃の日々が、今ではとても懐かしい。
そして、やっぱり寂しいな。

もし、失った時間を取り戻せるのなら、私はもう一度、あの頃に戻りたい。

一番、心が”切望”に満たされていた時間だったと思うから。

”切望”という名の響き、今は過ぎ去ったあの頃の日々が、
無性に恋しい、そんな雨の日。
今日もまた、あの人を想っている。

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