全てが美しく輝いて見えた瞬間(とき)@月組エリザベート-大劇場千秋楽-
2006年3月21日 月組一年前の今日、私は遠くからサエコさんを見送った。
いいえ、遠くからじゃない。
実際にその空間にいたのだから、近くからだったのかもしれないけれど、
それでもやっぱり遠くから、その御卒業のときを見送って、心の中で叫んで、微笑んで、あの日のことは、今尚、まるで昨日のことのように、鮮明に覚えている。
あれから、もう一年経ったんだ。
何だかあっという間すぎて、
気づけば、もう此処(宝塚)にサエコさんはいなくて、
大丈夫。私にはまだ、あの人がいる。
それが心の支えだったのに、まさかその年の内に、愛する御二方とも、
宝塚から巣立っていってしまうとは、あの時はまだ夢にも思っていなかったから。
あの日は、朝からさららさんの入り待ちをした。
その後、すぐにガードに入ったので、サエコさんの入りは見ることが出来なかった。
でも、どうしても千秋楽を客席から見守りたくて、
無理を言って、当日券の列に並ばせてもらったんだ。ただ必死だった。
そうして引いた抽選券。
残念ながら、あと一歩のところで、座席券は得られなかった。
だけど、運良くもエスプリでの鑑賞券はゲットできて。
一瞬躊躇したさ。
大劇場の客席、生の空間からは観られない。
それならば、ここは、鑑賞を諦めて、場所とりに協力すべきなのか。
でも、やっぱりできなかった。
映像でも良い、どうしても、サエコさんの御卒業を、この目で見届けたかったから。
画面真ん前の席で、私は始まる前から緊張で手が震えていた。
開演前。
その空間は、客席と同じように、息を呑むような静けさに満ちていたんだ。
そして、開演。
私は、いや、私だけじゃない、皆がただ一心に映像に見入っていた。
心は舞台へ。あたかも客席から生の舞台を見守っているような、そんな気持ちで。
私の隣は、白い会服を着た女性だった。
間もなく、その女性の瞳から涙が溢れて…私もたまらなかった。
涙腺が固い私、心ではこんなに泣いているのに、涙が出ないのが苦しくて、悲しくて。
最後の最後、その一瞬たりとも見逃さないように、一心に映像に見入っていた。
胸に溢れ出すたくさんの想い。
映像の中のサエコさんはとても素敵で、キラキラとしていて、美しくて。
もう、たまらなかった。
その前日も、奇跡を見ていたのだけれど。
前楽、有難いことに、客席から観劇させて頂くことができた。
そのお席が、偶然にも彩輝会の方たちのちょうど後ろだったんだ。
私はそのとき嬉しかった。
「嬉しかった」というと、少し不適切な言い方になるのかもしれないけれど、
それでも、本当に、これは運命なんじゃないかって思ったんだ。
サエコさんへの想いを込めて、白い服を着ていた私。
気持ちは多分、前の席にいるサエコさんファンの方々と同じ…と言ったら、
怒られるのかもしれないけれど、本当に、その間中、観劇中、心はその方たちと同化していた。
切ないほど、サエコさんを想って…ただ愛しくて。
ただ美しく、切なく、静かに、満ち足りたその空間の中で、私はある一つの奇跡を見た。
前楽・千秋楽の全ての想い出、見た景色、感じた魂…
今尚、こんなに美しく、この胸に華を咲かせているのは、夢の余韻が響いているのは、
それだけ、サエコさんも、私にとってなくすことのできない愛しい存在だったから。
それは、今でも変わらない。
去年のこの日、
あの後、私たちは、出待ちガードに入った。
夜の寒さに震えながら、ただひたすら愛する人を待ち続けて…
今でも忘れない。
ガード場所から見た、サエコさんの笑顔を。
「サエちゃ〜ん!!」と叫ぶと、オープンカーの上から、ガードをしていた私たちにも、
おひさまのようなあたたかい笑顔で、大きく手を振って下さったサエコさんの美しい袴姿を。
清清しさに満ちた、あの微笑みを。
あれから一年。
此処にはもう、私が愛した御二人はいない。
だけど、夢はまだ続いている。
そう、今尚、私にとっては、二人は大切な大切な、愛する存在だから。
だから、これからも応援していこう。見守っていこう。
いつかまた会えると、信じているから。
いいえ、遠くからじゃない。
実際にその空間にいたのだから、近くからだったのかもしれないけれど、
それでもやっぱり遠くから、その御卒業のときを見送って、心の中で叫んで、微笑んで、あの日のことは、今尚、まるで昨日のことのように、鮮明に覚えている。
あれから、もう一年経ったんだ。
何だかあっという間すぎて、
気づけば、もう此処(宝塚)にサエコさんはいなくて、
大丈夫。私にはまだ、あの人がいる。
それが心の支えだったのに、まさかその年の内に、愛する御二方とも、
宝塚から巣立っていってしまうとは、あの時はまだ夢にも思っていなかったから。
あの日は、朝からさららさんの入り待ちをした。
その後、すぐにガードに入ったので、サエコさんの入りは見ることが出来なかった。
でも、どうしても千秋楽を客席から見守りたくて、
無理を言って、当日券の列に並ばせてもらったんだ。ただ必死だった。
そうして引いた抽選券。
残念ながら、あと一歩のところで、座席券は得られなかった。
だけど、運良くもエスプリでの鑑賞券はゲットできて。
一瞬躊躇したさ。
大劇場の客席、生の空間からは観られない。
それならば、ここは、鑑賞を諦めて、場所とりに協力すべきなのか。
でも、やっぱりできなかった。
映像でも良い、どうしても、サエコさんの御卒業を、この目で見届けたかったから。
画面真ん前の席で、私は始まる前から緊張で手が震えていた。
開演前。
その空間は、客席と同じように、息を呑むような静けさに満ちていたんだ。
そして、開演。
私は、いや、私だけじゃない、皆がただ一心に映像に見入っていた。
心は舞台へ。あたかも客席から生の舞台を見守っているような、そんな気持ちで。
私の隣は、白い会服を着た女性だった。
間もなく、その女性の瞳から涙が溢れて…私もたまらなかった。
涙腺が固い私、心ではこんなに泣いているのに、涙が出ないのが苦しくて、悲しくて。
最後の最後、その一瞬たりとも見逃さないように、一心に映像に見入っていた。
胸に溢れ出すたくさんの想い。
映像の中のサエコさんはとても素敵で、キラキラとしていて、美しくて。
もう、たまらなかった。
その前日も、奇跡を見ていたのだけれど。
前楽、有難いことに、客席から観劇させて頂くことができた。
そのお席が、偶然にも彩輝会の方たちのちょうど後ろだったんだ。
私はそのとき嬉しかった。
「嬉しかった」というと、少し不適切な言い方になるのかもしれないけれど、
それでも、本当に、これは運命なんじゃないかって思ったんだ。
サエコさんへの想いを込めて、白い服を着ていた私。
気持ちは多分、前の席にいるサエコさんファンの方々と同じ…と言ったら、
怒られるのかもしれないけれど、本当に、その間中、観劇中、心はその方たちと同化していた。
切ないほど、サエコさんを想って…ただ愛しくて。
ただ美しく、切なく、静かに、満ち足りたその空間の中で、私はある一つの奇跡を見た。
前楽・千秋楽の全ての想い出、見た景色、感じた魂…
今尚、こんなに美しく、この胸に華を咲かせているのは、夢の余韻が響いているのは、
それだけ、サエコさんも、私にとってなくすことのできない愛しい存在だったから。
それは、今でも変わらない。
去年のこの日、
あの後、私たちは、出待ちガードに入った。
夜の寒さに震えながら、ただひたすら愛する人を待ち続けて…
今でも忘れない。
ガード場所から見た、サエコさんの笑顔を。
「サエちゃ〜ん!!」と叫ぶと、オープンカーの上から、ガードをしていた私たちにも、
おひさまのようなあたたかい笑顔で、大きく手を振って下さったサエコさんの美しい袴姿を。
清清しさに満ちた、あの微笑みを。
あれから一年。
此処にはもう、私が愛した御二人はいない。
だけど、夢はまだ続いている。
そう、今尚、私にとっては、二人は大切な大切な、愛する存在だから。
だから、これからも応援していこう。見守っていこう。
いつかまた会えると、信じているから。
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