孤高の男装麗人、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。

正にこの表現があてはまる、そんなオスカル像だった。(貴城)

生まれ持った美貌。
生まれ持った誇り高き魂。
生まれ持ったオーラ。

コムカルが、少女の夢の絵空間から浮かび上がってきたような、
繊細で守ってあげたくなるオスカルなら、
カシカルは、少女漫画の世界をそのままリアル化したような、
凛とした強さを持つそんなオスカル。

少女の”夢”を壊したりはしない。
あくまで”夢の世界”内で、でも、リアルに生命力が輝いている、そんな感じ。

ヘブライ語で神と剣という意味を持つその名に相応しい、気高く誇り高き精神を持った男装麗人。

そんなカシカルに対しての
トウドレは、より原作イメージに近い存在だったような気がする。
如何なるときも側に控え、影から見守り、そっと支える。そして、一途に愛し続ける、
その、命が散り行くときの儚さ。

カシカルが動ならトウドレは静だ。
コムカルが受ならトウドレは受だ。

コムトウ、カシトウでは、きっとお互いの性質に無意識の内に共鳴し合っている部分が異なるのだと思う。
コムトウは、”繊細な感受性”。
カシトウは、”硬”。”硬”=「芯の強さ」「真理を見定める鋭い眼」

神に召されるその瞬間、
鮮やかなカラーが鮮烈に飛び散っていくような、そんな印象のカシカル。
美しく儚く哀しく、花びらが舞い散っていくような、そんな印象のコムカル。

どちらも、確かにこの空間に存在していた。
オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェの魂が宿っていた。

役替わりは、演るほうには負担もかかるだろうし、
その影には大変な努力も苦労もあるのだろうけど、
でも、一観客としてはやはり楽しい。

何より、短期間のお稽古で、ここまでのものを創り上げた二人に祝杯。
10日まで、かしちゃん頑張れ!
そして、残りのメンバー、きりやん、水さん、ゆうひさん、
それぞれがどのようなオスカル像を生み出すか、今から純粋に楽しみです。
誰が良い、なんてない。
みんな、それぞれ個性は違うのだから。
みんな、それぞれの”魅力”があるのだから。

頑張れ!

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